ETC車載器が使用できなくなる2つの規格
- 最終更新日:2020年12月20日
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現在ETCサービスの利用は9割近いと言われています。2020年7月2日国土交通省は全国の高速道路の料金所の現金向け有人ブースを廃止し、ETC専用とする方向で検討することを明らかにしました。その一方で使用できなくなる車載器があることをご存じでしょうか。
スプリアス規格
スプリアスとは、無線設備において必要周波数帯の外側に発射される不要電波の一種。この不要電波の発射は電波障害の原因となるため、電波法により発射強度の許容値が規定されています。2005年12月1日から新たな許容値が適用されており、経過措置として設けられた期限が2022年11月30日となります。旧スプリアス規格の車載器を使用し続けた場合は電波法違反という法令違反となりますので、ご注意ください。
旧スプリアス規格に基づいたETC車載器の製造は2007年に終了しており、それ以前に製造された車載器は該当する可能性が高くなります。商品の外観や車載器管理番号、識別番号(19桁)では判別がつかず、車載器メーカーや自動車メーカ各社のホームページにて確認が必要となります。
セキュリティ規格
セキュリティ規格とは、国土交通省が定めるETC(料金所・車載器・カード)について、盗聴や改ざん等の不正防止を目的に定められた情報安全確保の規格です。昨今の情報機器の能力向上に伴うセキュリティ脅威の増大への備えとしてセキュリティ機能を向上させ、現行のセキュリティ(車載器、カード)に問題が発生しなければ最長で2030年頃までにセキュリティ規格を変更する予定です。
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