オンライン商談

全商連だより Magazine

記事紹介

PDFで確認する

高速道路の深夜割引見直しについて具体案発表
2024年度末に運用開始予定

NEXCO東日本・中日本・西日本は7月12日、高速道路の深夜割引について必要な準備、申請・事業許可を受けたうえで、2024年度末頃に運用を開始する予定と発表しました。今回の発表の中では新たに「見直し後の割引額の計算方法」や、「割引対象距離の上限設定」「後日還元型の割引適用方法」が盛り込まれています。

見直し後の割引額計算方法
ETC無線通信専用アンテナを増設し平均速度・走行距離・時間などを算出

見直し後の深夜割引では割引適用時間帯(22時~翌5時の7時間)の走行分のみ割引適用されます。1回の走行に割引適用時間帯と適用外時間帯が発生するため、1回の全走行距離に対して割引適用時間帯の走行距離の割合を出すことで深夜割引の還元率を計算します。高速道路を走行中に22時や5時をまたいだ位置や走行距離を把握するため、ETC無線通信専用アンテナを増設して通信記録を収集し、それらのデータを基にして算出するとのことです。

2024年度秋以降を目途に概算額のシミュレーションが可能なサービスが提供される予定です

割引対象距離に上限を設定
割引適用時間帯の走行距離を増やすための速度超過や休憩未取得を抑止

割引適用時間帯の走行距離を増大させることを目的とした速度超過や、休憩を取らないなどの無謀な運転を抑止しするために、割引対象距離に上限が設けられます。また利用時間が4時間を超える場合は、利用時間30分に相当する距離を上限距離から減らします。(ただし利用時間4時間に相当する上限距離を下回ることはありません。)

後日還元型の割引適用方法
ETCマイレージサービスとETCコーポレートカードで異なる適用方法

深夜割引の見直し後は後日還元型による割引制度に変更されます。そのため料金所通過時に表示・課金される通行料金は深夜割引分を加味しない金額になります。
※全商連ETCカードではETCマイレージサービスのポイント還元に準拠した組合独自の割引にて提供しています。

詳しくはこちら!

2024年10月から火災保険料が値上り?
参考純率は過去10年間で最大の引き上げ

大手損害保険会社は2024年10月からの火災保険料値上げを次々に発表しており、全国平均で10%程度の値上げが行われる見通しです。
損害保険料率算出機構は2023年6月、参考純率について平均13%の引き上げと、これまで全国一律だった水災補償に対する保険料率を、水災リスクに応じ細分化するとして金融庁へ届け出ていましたが、これを受けての保険料値上げとなります。

「参考純率」ってなに?

損害保険会社が保険商品の適切な保険料を設定するための基準としている数値で、損害保険料率算出機構によって算出されています。築年数、所在地、過去の災害リスクなど膨大なデータをふまえて算出された数値です。参考純率はさらに建物の構造別にH構造・T構造・M構造の3つに区分(構造級別)されています。あくまで参考値のため、参考純率の引き上げ幅がそのまま保険料の引き上げになるとは限りません。

今回の改定では水災リスクに応じた細分化も行われています。リスクの低い「1等地」からリスクの高い「5等地」までの5段階に分けられ、1等地と5等地を比較すると約1.2倍の保険料の差があります。

お住まいの地域の水災リスク区分はこちらで調べられます
【損害保険料率算出機構 水災等地検索】

なぜ値上りするの?

昨今の顕著な要因として『自然災害の大規模・多発化』『築年数が古い住宅の割合増加』『材料・人件費など修理費の高騰』が挙げられています。

●自然災害の大規模・多発化

近年、大型台風やゲリラ豪雨などによる自然災害が多発しており、保険金の支払いが金額・件数ともに増えています。大規模な災害の発生が多ければ、その翌年、もしくは翌々年には参考純率の見直しが行われる傾向にあります。

●築年数が古い住宅の割合増加

築年数が経過している住宅(築10年以上)の構成割合は、2017年度時点で70.0%だったものが、2021年度には74.5%に増加してます。建物が古くなるにつれて設備などの老朽化が進み、火災や水漏れといった事故が発生しやすくなります。

●材料・人件費など修理費の高騰

円安や物価高により資材費や人件費も高騰しています。以前と同様の事故に対する修繕だとしても基本的な修理費用が高くなってきているため、保険料にも影響してきています。

「信号機のない横断歩道」停止率
長野県が8年連続全国1位

運転中に横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいたらしっかり止まっていますか?
日本自動車連盟(JAF)では2016年から「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況」の調査を行っており、2019年以降、調査期間や条件、結果をホームページで公開しています。

2023年 信号機のない横断歩道における車の一時停止率(全国)

※JAFのホームページでは北から都道府県順に公開していますが停止率の高い順に並べ直しています。

長野県はこの調査で8年連続全国1位!

この調査結果に対し、様々な報道媒体や研究機関では「なぜ長野県が1位なのか?」「実際に止まってくれるのか?」を検証しています。

検証結果で多くみられる要因としては、充実した交通安全教育が長年のあいだ行われていたことで、大人子供に限らず歩行者が渡る意思を堂々と示し、渡り終えた後にお辞儀をするなど感謝の気持ちをしっかりと伝えることが習慣として根付いており、その中でドライバーも「横断歩道では注意して、渡ろうとする歩行者がいたら必ず止まろう」という気持ちになる好循環を生み出しているのではないか。としています。

長野県では日本一安全な横断歩道をより一層実現するために、ドライバーと歩行者それぞれの立場で横断歩道における交通ルールの遵守と、横断時のマナーアップ行動を推進しています。

警視庁発表 2024年上半期 歩行者の交通人身事故発生状況は2,558件
その内1,565件が横断歩道上または周辺で発生

JAFが 2017年に行った「信号機のない横断歩道に関するアンケート調査」によると、ドライバーが「信号機のない横断歩道」で一時停止しない(できない)理由で考えられることとして最も比率が高かったのは「自車が停止しても対向車が停止せず危ないから」続いて「後続から車が来ておらず、自車が通り過ぎれば歩行者は渡れると思うから」「横断歩道に歩行者がいても渡るかどうかわからないから」「一時停止した際に後続車から追突されそうになる(追突されたことがある)から」と、いずれもドライバー自身を主体とした理由が多いことがわかります。

道路交通法で「横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるときは、ドライバーは横断歩道の直前で一時停止して、通行を妨げないようにしなければならない」と定められています。ゆとりを持った運転でドライバーから好循環を生み出すことも大切です。

出典

JAF「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2023年調査結果)」
警視庁「歩行者の交通人身事故発生状況(令和6年上半期)」

今月のプレゼント

ご応募はこちら!