全商連だより Magazine
記事紹介
日本郵便の運送事業許可を取消 消費者への影響は?
スマートフォンでマイナ保険証 9月より導入開始
ETC車載器がカードを読み取らない! 夏場に増えるETCカードトラブル
全商連クラブオフ 夏のレジャーで使える優待多数!
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日本郵便の運送事業許可を取消
消費者への影響は?国土交通省は6月25日、日本郵便が配達員に対して飲酒の有無や健康状態などを確認する点呼を適切に行っていなかったとして、トラックなど約2,500台の車両を使用する運送事業の許可を取り消しました。
また郵便物の配送を担っている約32,000台の軽自動車を使用する事業に関しても、点呼が適切に行われていなかった疑いがあるとして監査を進めると共に、監査結果が出るまでのあいだは早急な安全対策を求める“安全確保命令”を発出しました。命令に従わない場合はもちろん、監査結果によっては車両の使用停止などの厳しい行政処分が科される可能性があります。荷物や郵便物はどうなる?
日本郵便では自社の軽自動車を活用するほか、大手宅配会社などに業務を委託するといった代替手段を確保して、利用者への影響を最小限に抑えようとしています。国土交通省も、業務委託などを進めることで影響は抑えられるとみていますが、委託先での荷物が一時的に集中し配達遅延の発生や、今後の郵便の値上げを懸念する声もあります。
“点呼”ってどういう規則なの?
自動車運送業における点呼は、貨物自動車運送事業輸送安全規則の第7条で実施が義務付けられています。
始業前と終業後、宿泊勤務等の条件によっては中間の実施を義務としており、運行管理者及び運行管理補助者の立ち合いの下、対面での実施を基本としてますが、近年はICT技術の高度化によって対面点呼や電話点呼に代わる「遠隔点呼」も可能になっています。
法令で義務付けられている一方、国土交通省近畿運輸局が公表している、「令和5年度 自動車運送事業者に対する監査と処分結果」によると、行政処分等にかかる主な違反内容のうち最も多い違反は“点呼”になっています。
監査によって不正が発覚すれば、車両の使用停止などの行政処分だけに留まらず、企業の“信用”と“信頼”にも影響があります。一人ひとりが点呼の重要性を意識することが大切です。点呼で行われる事項
運転者の健康状態を確認
ドライバーの疲労や眠気等の体調確認やアルコールチェックを行います。
車両の安全確認
車両のブレーキやオイル等の日常点検の実施状況や積載状態を確認します。終業時は車両の不具合や故障の報告も行います。
運行計画の確認と指示
運行ルートの確認や目的地の気象状況や交通規制等を確認します。終業時は事故など運行中のトラブルを報告します。
法令遵守の確認
法定速度や休憩時間の確保、免許証や運行指示書等の携行品を確認します。
点呼記録簿を作成(1年間の保存義務)
上記の確認を行ったとする記録簿で、監査の際は記録簿に不正がないか調査されます。
スマートフォンでマイナ保険証
9月より導入開始今年12月には現状の保険証が廃止となり、マイナンバーカードと保険証が一体化した「マイナ保険証」に移行します。
マイナ保険証は、マイナンバーカードに健康保険証利用の登録が必要で、ご自身のスマートフォンや医療機関・薬局などで登録が行えます。
マイナ保険証への移行の中、新たにスマートフォンにマイナンバー機能を搭載させ、スマートフォンで医療機関を受診できるように準備が進んでいます。一部の利用機関では先行して始まっており、早ければ2025年9月以降、順次、対応医療機関が増える予定ですが、スマートフォン対応は希望する医療機関のみに導入されるため、初めて受診する医療機関はマイナンバーカードを持参すると安心です。
スマートフォンに保険証情報を取り込むことで、保険証やマイナンバーカードを持ち歩く必要がなくなりますが、使える場所が限られている点や、スマートフォンの電池切れなどで使用できなくなる可能性もあるため、カードタイプと併用など、その時にあった方法を選ぶことが大切です。
2025年6月24日からiPhoneもマイナンバーカード機能を搭載可能!
Androidは2023年5月より対応していましたが、iPhoneも利用可能となりました。
「マイナポータル」アプリを利用するには暗証番号とマイナンバーカードの読み取りが必要でしたが、スマートフォンの生体認証で利用できるようになりました。また、住民票の写しや印鑑登録証明書などコンビニで証明書の取得にもスマートフォンのみで取得ができます。マイナンバーカードの情報をスマートフォンに搭載することにより、マイナンバーカードの提示や写真・コピーの必要性も減らすことができ、オンラインでの本人確認や行政手続きがより便利になります。
※「マイナポータル」は引っ越しの手続きや自分の医療費や 薬の情報の確認など様々なサービスや手続きが行えます。
スマートフォンの利用登録方法
最新のマイナポータルアプリのダウンロードはこちら!
ETC車載器がカードを読み取らない!
夏場に増えるETCカードトラブル夏になると「ETC車載器がカードを認識してくれない!」といったトラブルが増加します。主な要因は車内の高温化によってETCカードの基盤が熱で変形したり、ICチップの内部回路の損傷が挙げられます。
JAFが2012年に実施した「真夏の車内温度(JAFユーザーテスト)」によると、エアコンを作動させたり窓を開けたりもせずに4時間放置した車両の車内温度は52~57℃になり、ダッシュボードに至っては約80℃まで温度が上がります。ETCカードの耐熱温度は50℃程度とされているため、高温のETC車載器に挿しっぱなしの状態が続けば、熱でカードが収縮して通電しなくなる可能性は十分にあります。
ETC車載器もある程度の高温にも耐えられるよう設計されており耐熱性は高めですが、ダッシュボード等の暑くなりやすい場所に設置していると、不具合を起こす可能性があります。
ETCカードを車内に放置しない
対策としてはやはり、ETCカードを車内に放置しないことです。
特に炎天下の車内ではカードを抜き取り、カードケースなどに入れて持ち歩くまたは屋内で保管することが望ましいです。保管時には直射日光を避け、涼しく乾燥した場所に置くようにしましょう。
ご利用のカードに不具合がある場合は、ご加入の組合までお問い合わせください。全商連クラブオフ
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